ゼロイチのみなさまへ大切なお知らせ

【ゼロイチ同期紹介企画Vol.4】一次産業に新たな価値を生み出す宮治勇輔さん

卒業25周年を迎えるにあたり、ゼロイチ同期の活躍を紹介するブログ企画を立ち上げました。社会との絆、仲間との絆、次世代への絆…さまざまな絆をつなぎ、前向きな活動をされている同期の仲間をご紹介します。第4回目は、家業である養豚業をブランド化し、全国の家業や農業の後継者支援にも取り組む「みやじ豚」代表の宮治勇輔さんです。




Q. 出身学部・学科、ご所属ゼミ・サークルなどを教えてください。

慶應義塾大学総合政策学部(SFC)出身です。ゼミは花田光世ゼミで、経営学を学びました。当時、経営学を学べるゼミは花田先生か榊原先生しかなく、英語が必須の榊原ゼミは断念し、消去法でしたが花田ゼミを選びました。ゼミでは泊まり込みでの活動も多く、夜中まで議論を重ねるような非常に熱い環境でした。

また、野球サークル「スレイヤーズ」に所属し、2年生の頃からキャプテンも務めました。下手ながらも仲間と共に活動した経験は、大学生活の大きな思い出の一つです。

Q. 現在のお仕事や活動について教えてください。

現在は、株式会社みやじ豚の代表として養豚業をブランド化し、流通や直販を含めた一貫プロデュースを行っています。また、NPO法人「農家のこせがれネットワーク」を立ち上げ、都心で働く若者が実家の農業に戻る支援も行ってきました。現在は農業の枠を取り払い、家業後継者のコミュニティ「家業イノベーション・ラボ」を運営し、全国の家業やファミリービジネスの後継者たちの場づくりにも取り組んでいます。

Q. 現在のお仕事・活動に携わることになったきっかけは?

大学時代は農業に関心はなく、卒業後にパソナに入社しました。しかし30歳までに起業したいという目標があり、朝活で起業の準備を進める中で、家業である農業に目が向きました。

大学で学んだ「問題発見・問題解決型リーダー」の考え方を活かし、農業界の課題(価格が生産物の質で評価されにくいこと、複雑な流通過程で生産者の名前が伝わりにくいこと)を見つけ、その解決策としてブランド化とバーベキューイベントを軸に直販・認知拡大を進めることにしました。

Q. 学生時代に特に印象に残っている出来事やエピソードはありますか?

ゼミの泊まり込み活動や夜遅くまでのディスカッション、ベイブリッジを通っての深夜ドライブ、カラオケでの打ち上げなど、仲間との濃密な時間が印象に残っています。また、野球サークルのキャプテンとして活動した経験も貴重でした。

Q. 当時の経験が今のご活動に影響していることはありますか?

ゼミでの「問題発見・問題解決型」の学びが、現在の「みやじ豚」ブランドの構築や農業課題解決に直結しています。課題の本質を見極める思考法は、起業や事業運営の基礎になっています。

Q. 同期とのつながりが、あなたにどんな影響を与えていますか?

高校時代の軟式野球部の同級生たちとは今でも連絡を取り合っていますし、今回の大学卒業25周年の一連のイベントを通じて、久しぶりに再会する大学同期もいて、改めて刺激を受けています。また、SFC時代の同期の佐々木健介さんや山本繁さんとは、ソーシャルビジネスや地方創生の枠組みで今でも支え合う関係が続いています。

Q. 社会に出て慶應義塾大学のつながりを感じたり、慶應出身で良かったと感じたりすることはありますか?

卒業後にこそ慶應の価値を実感します。定期的に同期や後輩と会える機会や農水三田会の設立を通じて、刺激や学びを得ることが多く、慶應のつながりは今も大きな財産です。

Q. 卒業後25年を振り返って、どのようなことを感じますか?

振り返ると、大学時代の学びと仲間とのつながりが、事業や社会活動の原動力になっていると感じます。また、農業や家業支援を通じて、社会に貢献できている実感があります。

Q. 50歳を目前にした今、これからどんな挑戦をしたいですか?

「みやじ豚」を百年続くブランドにすることを目指しています。また、「家業イノベーション・ラボ」の活動を通じて、全国の家業・ファミリービジネスの後継者支援をさらに充実させたいと考えています。日本の文化・伝統・歴史を次世代に伝えることもライフワークとして取り組んでいきたいです。



慶應義塾高校の修学旅行で。前列左から2人目が宮治さん。



SFCの鴨池を背景に。

二〇〇一年三田会の

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