ゼロイチのみなさまへ大切なお知らせ

【ゼロイチ同期紹介企画Vol.5】STEM領域のジェンダーギャップ解消に取り組む大洲早生李さん

卒業25周年を迎えるにあたり、ゼロイチ同期の活躍を紹介するブログ企画を立ち上げました。社会との絆、仲間との絆、次世代への絆…さまざまな絆をつなぎ、前向きな活動をされている同期の仲間をご紹介します。第5回目は、公益財団法人山田進太郎D&I財団でSTEM領域におけるジェンダーギャップの解消に注力する大洲早生李さんです。



Q. 出身学部・学科、ご所属ゼミ・サークルなどを教えてください。
商学部に所属し、ゼミは十川ゼミで学びました。サークルは国際交流をおこなう国際関係会(IIR)に1年生のころから参加していました。

Q. 現在のお仕事や活動について教えてください。
現在は公益財団法人山田進太郎D&I財団で、広報・コミュニケーション統括を務めています。財団は2021年にメルカリCEO山田進太郎氏によって設立され、特にSTEM領域におけるジェンダーギャップの解消に注力しています。
私は主に対外的な広報・コミュニケーション活動やステークホルダーとなりうる企業や団体へのアウトリーチを担当していますが、ここ2年ほどは財団が注力している「Girls Meet STEM」という事業を中心にプログラムの立ち上げや広報活動に深く関わっています。これは中高生の女子生徒がSTEM領域の学びやキャリアに触れる機会を提供する取り組みで、企業や大学の協力を得て実施しています。また、私自身がアメリカの南カリフォルニア在住であることもあり、最近は特に海外向けの発信やアウトリーチ活動にも取り組んでいます。

Q. 現在のお仕事・活動に携わることになったきっかけは?
2022年夏に財団代表の山田進太郎さんが当時のTwitterで「CxOを募集します」と発信されたのを偶然目にしたことがきっかけでした。財団の活動内容が、自身がそれまで取り組んできたSTEM教育や女性活躍支援と重なる部分が多く、「まさにここだ!」と感じて応募しました。面接を経て同年10月から参画し、現在に至ります。

Q. 学生時代に特に印象に残っている出来事やエピソードはありますか?
IIRでの活動が強く印象に残っています。海外から学生を招き、日本文化や企業の姿を紹介するプログラムを仲間とともに一緒に企画・運営しました。企業訪問や文化体験など、相手に「日本のリアル」をどう伝えるかを考えるプロセスはとても学びになりました。

Q. 当時の経験が今のご活動に影響していることはありますか?
IIRで培った「グローバルな視点」は現在の活動の原点になっています。日本と海外をつなぐ教育や交流を自分のライフワークと考えるようになったのは、学生時代に海外の学生とともに活動した経験があったからです。現在のSTEM領域に関連したキャリア教育やグローバルなアウトリーチの仕事にも、当時の経験が確かに生きています。

Q. 同期とのつながりが、あなたにどんな影響を与えていますか?
ゼミやIIRでの同期の仲間は、今でも心強い存在です。それぞれの道で活躍している姿を見ることで刺激を受け、自分自身の挑戦にも前向きな影響を与えてくれています。

Q. 卒業後25年を振り返って、どのようなことを感じますか?
もう25年もたったのか…とびっくりですよね。若干ショックもあります(笑)。私は大学卒業後は日立製作所に入社したんですね。そこでIT営業や愛知万博のプロジェクト、宣伝/広報部門を経て2008年、双子妊娠でやむなく退社しまして…。海外マーケティングを支援するグローバルステージを2011年に設立しました。
そして2013年、非営利団体日本ワーキングママ協会(現、日本ウィメンリーダー協会) を創設し「女性が自分らしさを軸にリーダーになる社会をつくる」をビジョンに活動してきました。
また2016年からは株式会社コメ兵(現、株式会社コメ兵ホールディングス)の社外取締役として女性管理職の活躍を推進しました。その後、アメリカへ移住し、中学校から大学を対象としたグローバルSTEAM探究教材「InterEd」を開発し、国内外へ展開してきました。
社会人生活の中で、メーカー勤務、独立、起業、海外移住、現在の財団での活動と、多様な経験を重ねてきました。でも「まだやりたいことがあるから、学ぶことがあるな」と感じます。AIだったり、自分が長年かかわってきた非営利団体の運営については引き続き学んでいきたいです。

Q. 50歳を目前にした今、これからどんな挑戦をしたいですか?
日本とアメリカを拠点に、次世代(若者)支援の観点から、グローバルな学びや仕事の機会を広げていきたいと考えています。特にSTEMやアントレプレナーシップ教育を通じて、次世代が自由にのびのびとやりたいことに取り組める環境を作ることに力を注ぎたいです。



非営利法人「Japanese Women’s Initiative in the Bay Area(JWIBA)」のイベントに登壇する大洲さん。(Photo by: Aika Cardin Photography)


二〇〇一年三田会の

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